栃木県

創る女たち

美術の長い歴史の中で、女性は制作者・受容者・支援者としてしばしば重要な役割を担ってきた。しかしながら女性が美術の専門教育を受け、美術によって生計をたて、批評の対象となる作品を継続して発表しつづける作家活動を行うには、高いハードルがそびえている。栃木県立美術館は、「奔る女たち 女性画家の戦前・前後 1930-1950年代」(2001年)、「前衛の女性 1950-1975」(2005年)など、近代以降の日本の女性による芸術活動に焦点をあてた展覧会活動・研究活動に力を入れ、また女性作家による作品を収集してきた。
このたび栃木県立美術館の収蔵品を活用する事業「アートリンクとちぎ2019」の一環として、同館所蔵の女性作家による作品で構成する展覧会を開催する。厳しい環境を乗り越えて戦前から活動をはじめ、戦後に活躍の場を広げた桂ゆきをはじめ、国際的な評価を確立した田中敦子、そしてより若い世代である福田美蘭に至るまで、約80年にわたる作品を展示する。また、県内女性作家の先駆者・武藤玲子、画家である夫を支える傍ら誰にも知られずに幻想的な作品を描き続けた関谷富貴など、栃木県ゆかりの女性作家にも注目。国内外の作家、絵画・版画・工芸・写真・映像と多岐にわたるジャンルから構成する。
また併催展として、吉澤記念美術館収蔵品から江戸・近代の書画、近現代工芸作品約10点を展示し、女性作家・作家の妻の生き方に注目する。
会場では、作品とともに各作家の生き方を簡単に紹介し、作品に込められた思い、問題意識をたどる助けとし、女性であること、創りつづけること、そして生きることとは何かを問いかける。

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