奈良県

特別展 生誕90年 田中一光 未来を照らすデザイン

グラフィックデザイナー・田中一光は、1930年に奈良に生まれ、2020年に生誕90年を迎える。本展は、奈良に生まれ、日本、そして世界を舞台にグラフィックデザイナーとして活躍した田中一光の作品を通じて、その業績を振り返る。
田中一光は奈良市内に生まれ、幼い頃から興福寺や春日大社といった奈良の歴史と文化に親しんで育った。その後京都で学生時代を過ごし、大阪、東京と活動の場を移していった。その経歴は日本のグラフィックデザインの黎明と発展に重なるような道のりでもあった。
田中一光はグラフィックデザイナーとして、ポスター、エディトリアルといったグラフィックデザインを初め、デザインのディレクションやプロデューサーとして、日本のグラフィックデザインを紹介する場においても高い手腕を発揮した。その膨大な業績の中でも、グラフィックアートを中心とした作家としての創作活動一部は奈良県立美術館にも収められている。また自身の創作活動のみならず、仕事、プライベートを問わず幅広い交流を持った田中一光は、デザイン分野の枠を超えた現代ならではの日本の文化の発信、そして未来へ向けた創造の展開を目指していた一面もあった。
この展覧会では、幅広い田中一光の作品を通じて、その創作活動の魅力を伝えると同時に、作品を通して、田中一光が目指したデザインによる日本文化の発信を目指す姿勢、デザインの発信する力、創造のエネルギーを感じて頂く機会とするもの。
また、本展では、衣服デザイナー・三宅一生による「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」から、田中の代表作でもある2作品「Nihon Buyo」と「写楽二百年」モチーフとした作品を出品。田中一光と三宅一生は1960年代に出会い、1978年の書籍編集をはじめ、その後もコレクションや展覧会のポスター制作など、深い交流が続いた。出品作品は、元となったグラフィックのデザインを尊重してデザインされ、着用して立体となることでグラフィックに新たな命が吹き込まれ、いきいきとした新鮮なエネルギーの息吹が感じられる。

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