熊本県

第Ⅳ期 細川家の茶道具と大観、春草

細川コレクションでは、熊本の歴史や美術、細川家の大名文化を総合的にご紹介する展示を行っている。第Ⅳ期の特集では、細川家に伝来した茶道具を中心に紹介する。
細川家の初代・藤孝(ふじたか)は千利休(せんのりきゅう)と交流があり、2代・忠興(ただおき)も若い頃から利休の侘茶に触れ、名茶人として利休七哲(りきゅうしちてつ)に数えられた。こうした流れから、永青文庫の所蔵品の中でも茶道具はとりわけ重要な位置を占めている。また、喫茶は大名家の嗜みのひとつでもあったので、歴代当主が愛用した茶道具の数々が伝来しており、大切に保管されてきた。
今回は、細川家所蔵の天目茶碗を一堂に紹介。天目茶碗とは中国から伝来した喫茶の器で、唐物が珍重された時代には、曜変・油滴・建盞が価値の高い天目茶碗として位置付けられていた。しかし、侘茶が隆盛すると、その価値に変化が生じ、灰被天目・黄天目が侘びの心にかなう器として人気を集めた。細川家の茶道具をみると、侘茶の精神を継承するものはもちろん、大名としての家格を象徴する名品が数多く伝来しており、天目茶碗のコレクションからもその様子をうかがうことができる。とくに、細川家の≪黄天目 珠光天目≫は、侘茶の始祖・珠光が所持していたと伝わる名品である。このほか、伝来の茶入や、8代・重賢(しげかた)ゆかりの茶道具などを展示する。
また、細川家の筆頭家老をつとめた松井家に伝来した茶道具も併せて紹介。松井家初代・康之(やすゆき)は、忠興とともに利休に師事した茶人であり、文武の才覚に秀でた武将だった。朝鮮出兵の功績により、豊臣秀吉から拝領した≪唐物茶壷 銘 深山≫は、松井家の名宝として知られている。
さらに、新たに同館寄託となった、若き日の明智光秀の動静を示す貴重な古文書≪針薬方≫、16代・護立(もりたつ)が蒐集した、横山大観の傑作≪山窓無月≫、菱田春草の重要文化財≪黒き猫≫、同≪落葉≫を期間限定で特別展示する。

開催概要

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