宮城県

芹沢銈介の釈迦十大弟子尊像

芹沢銈介(1895-1984)は、日常にあふれる四季折々の風物や文字を題材に、型染による独自の工芸美を展開させ、類まれな文様世界を残した。
「釈迦十大弟子尊像」は、型絵染の人間国宝・芹沢銈介による、晩年の本格的作品。すでに「法然上人御影」や「微笑観音像」といった仏教主題に取り組んでいたものの、等身大で10名の荘厳な姿を型に彫り、染色するのは、87歳の身体にとって決して容易なことではなかっただろう。釈迦十大弟子は、弟子のなかでも非凡な才能をもち、それゆえにその教えを護り伝えた釈迦の高弟だ。柳宗悦を生涯の師と仰ぎ、その思想にふれながら、まっすぐに染めの道をすすんできた芹沢にとって、本作は、自らの歩みとも重なる大作といえる。
本展では、同館が所蔵する貴重な型紙用下絵や初公開の肉筆下絵を紹介しながら、「釈迦十大弟子尊像」の制作に迫る。師・柳宗悦との深い繋がりを感じさせる「心偈(こころうた)」の色紙絵や肖像作品、梵字や曼荼羅から着想を得た作品などとともに、清らかで澄みきった世界を堪能してほしい。

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