東京都

近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜 上村松園・松篁・淳之三代展

「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」(『青眉抄』より)。上村松園のこの言葉が示すように、彼女は時代に流されない敬虔な眼差しで理想の女性の美を突きつめた。その凛とした気高さと温もりをそなえた女性像は今なお観る人々の心を魅了する。
本展では、松伯美術館所蔵の作品を中心に、「第1部:上村松園」、「第2部:上村松篁」、「第3部:上村淳之」の3部構成で、近代随一の閨秀画家と謳われた上村松園と彼女の息子松篁、そして孫の淳之の三代に流れ通う絵画芸術の系譜を辿る。中でも「第1部」では、上村松園の生涯を大きく「建設期(=明治期)」「模索期(=大正期)」「大成期(=昭和期)」の3つの章に分け、折々のエピソードや松園自身の言葉、遺品などを紹介しながら、明治・大正・昭和と時代が劇的に変化を遂げる中で、女流画家としての矜持を持って生き抜いた松園の作品に込められた思いと、彼女が貫いた信念、人間性に迫る。

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