京都府

装剣金工の名匠 後藤一乗

後藤一乗(1791~1876)は幕末から明治初めに活躍した装剣金工。後藤家は代々将軍家の御用を務めた装剣金工の名門で、一乗は数えで15歳の時にその分家の当主となった。
一乗は若くから彫技を発揮し、文政7年(1824)、光格天皇のために刀装金具一式を制作した功により法橋の位に叙せられる。さらに、嘉永4年(1851)に徳川幕府の招きによって京都から江戸へ出て十人扶持を賜るなど、朝廷や幕府の御用を務めた。明治維新後も京都府の勧業場などで制作を続け、廃刀令が発された明治9年(1876) に亡くなった。
後藤家では制作手法・素材・題材について先祖伝来の決まりごとがあったが、一乗は使用が制限された素材も好んで用いている。また、絵画・俳諧・和歌にも長じたため、その素養を発揮した雅味ある作品を多く残し、後藤家代々の中で一風を成した。
このたびの展示では、一乗の名品を多数ご覧頂くほか、一乗門下の装剣金工による作品を併せて紹介する。
名匠・後藤一乗による至妙の技と風雅な世界を楽しんでほしい。

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