北海道

友田コレクション 西洋版画の名品

「友田コレクション」とは、詩人で児童文学者の友田多喜雄氏が北海道の人々に優れた美術作品の鑑賞機会を提供したいとの思いで、長年にわたり私財を投じて収集してきた近現代の名作版画コレクションである。その数は2,000点をゆうに超え、ピカソやシャガール、ミロといった巨匠たちの作品を多く含む、質量ともに個人コレクションとしては第一級の内容だ。
昨年度末、同館は友田氏よりこの膨大なコレクションの寄贈を受けた。本展はそれらを初めて公開するもので、同氏がとりわけ力を注いで収集してきた西洋近代版画の名品約450点を選りすぐって紹介する。
マルク・シャガールが自作の詩を添えた多色刷り木版画〈ポエム〉をはじめ、中世のトランプやタロットカードの図柄を研究して制作したアンドレ・ドランの〈パンタグリュエル挿画集〉、パブロ・ピカソの新古典主義時代を代表する銅版画〈メタモルフォーズ〉、ベン・シャーンの晩年の代表作〈リルケ「マルテの手記」より:一行の詩のためには…〉など、作品はいずれもその独創的な表現から西洋近代版画史上に残る名作ばかり。とりわけ、ジョルジュ・ルオーの作品は〈ミセレーレ〉全58点のほか、〈ユビュおやじの再生〉全22点、〈「悪の華」のために版刷された14図〉全14点など代表作がずらりと並び、見どころのひとつといえるだろう。

開催概要

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追悼 松樹路人展

松樹路人(1927–2017)は、北海道羽幌町出身の戦後日本洋画壇を代表する画家の一人。父の転勤により道内で少年時代を過ごし、高校生の時、一家で上京し、画家を志す。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、1960年には独

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