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スタシス・エイドリゲヴィチウス:イメージ——記憶の表象

リトアニア出身で、現代ポーランドを代表するアーティスト、スタシス・エイドリゲヴィチウス(1949 − )は、絵画、版画、挿絵、彫刻、写真、舞台など多方面で制作活動を展開し、国際的に活躍してきた。
これまで日本においては、ポスターや絵本を中心にスタシス作品が紹介されてきたが、本展では彼の50 年以上に及ぶ活動の中から、スタシス本人が作品選定に関わり、日本で展示される機会の少なかった最初期の写真作品やエクスリブリス(蔵書票)、ミニアチュール(細密画)をはじめ、絵本の原画やドローイング、演劇など広範な作品群を展示し、その創造領域の広がりを展観する。特に、スタシス自身の「記憶の表象」として描かれた人物像をめぐって、多様な表現メディアに描き出された故郷リトアニアの〈原風景〉や、ポーランドで確立した〈演じる〉〈覆う〉などの〈マスク〉を介した比喩的表現に焦点をあて、作品の根底に流れるスタシス自身の「記憶」をたどる。「リトアニアの土とワルシャワの風を混ぜ合わせる」* とも言われる独自の技法を駆使した表現と、その創造の根底に流れる記憶の表象を探求し、スタシス作品の魅力の本質に迫る。

*グラフィックデザイナーの田中一光が2002年にスタシスに贈った言葉より

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