東京都

茶の湯の名碗「高麗茶碗」

茶の湯の茶碗は、産地によって唐物茶碗、高麗茶碗、和物茶碗などと呼び分けられている。唐物茶碗は中国、高麗茶碗は朝鮮半島、和物茶碗は日本で焼かれた茶碗。日本に中国から喫茶法が伝わって以来、喫茶の茶碗は長く唐物に頼っていたが、室町時代末期、日本独特な侘びの茶風が広がるとともに新しく見いだされたのが高麗茶碗だ。高麗茶碗という名称が記録に初見されるのは、天文6年(1537)のことだが、わずか50年の後、侘茶が大成された天正年間(1573~1591)には、唐物茶碗に替わって高麗茶碗が大いに流行し、和物茶碗とともに茶の湯の茶碗の主流となる。
高麗茶碗と呼ばれてはいるが、この種の茶碗が焼かれたのは高麗時代ではなく、朝鮮時代。今日に伝わる高麗茶碗の数は和物茶碗におとらず、また作行きも多様だ。そうした高麗茶碗を三種類に大別すると、時代を追って次のようになる。
1. 朝鮮半島各地の窯で日常品として焼かれた器が茶の湯のために見立てられた茶碗。多くは16世紀に焼かれた茶碗類。
2. 16世紀末から17世紀初め頃、日本向けに焼かれたと思われる茶の湯の茶碗。
3. 17世紀から18世紀中頃まで、対馬藩の贈答品として釜山の倭館内で焼かれたもの。「御本」の名称で親しまれている。
高麗茶碗は時代によって、あるいは焼かれた経緯によって作行きは多様だが、一貫して和物茶碗とは異なる特質をそなえている。素朴さと大らかさだ。次頁に各種の特質を少し詳しく紹介する。
※なお展示期間が制限されている作品が多く、会期中に展示替えあり

開催概要

  • 会期

    2019.09.142019.12.01
  • 会場

    三井記念美術館
    http://www.mitsui-museum.jp/
    中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
  • 観覧料金

    一般1300(1100)円、大高生800(700)円、中学生以下無料

    ※70歳以上の方は1,000円(要証明)、また20名様以上の団体の方は( )内割引料金
    ※会期中、一般券、学生券の半券を提示いただきますと、2回目以降は団体料金
    ※障害者手帳をご呈示いただいたお客様およびその介護者(1名)は無料
    ※和服・ゆかた着用の方、または「アートアクアリウム2019」の入場券(半券)提示の方は入館料割引

    詳細は公式サイトへ

  • 主催

    三井記念美術館、朝日新聞社
  • 休館日

    月曜日(9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日、9月24日、10月15日、11月5日

  • 開館時間

    10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
  • お問い合わせ

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