静岡県

黒田泰蔵 白磁

空間に溶け込むように静謐でありながら、緊張感あふれる力強さをもつ陶芸家・黒田泰蔵の白磁。ヴァンジ彫刻庭園美術館では、国内外の主要な美術館にコレクションされ、世界的に活躍する黒田の美術館では初となる個展を開催する。1966年、20歳の若さでパリに渡り、のちの人間国宝となる陶芸家の島岡達三と運命的な出会いを果たした黒田は、カナダで陶芸を始めた。日本に帰国した後も、黒田はさまざまな技法で精力的に作陶に携わっていきますが、45歳の時、「轆轤成形、うつわ、単色」という3つの条件を自身に定め、白磁のみの制作に傾注していく。
本展覧会では、轆轤に初めて触れてから約半世紀の後に辿り着いた白磁の現在を、円筒や梅瓶、花入、台皿といった数々の優品により展観する。磁土との対話の中、個を極限まで消していくことで純化された白磁がみせる抽象の世界。轆轤の回転が生み出す柔らかで張りのあるフォルム、釉薬を用いず、焼締めの後に磨かれた表面の艶やかな陰影、宙空へと薄く挽き上げられた口縁など、その美しさの特質には枚挙にいとまがない。1981年の帰国後より伊豆に窯を構え、以来40年近く静岡の地でうつわの可能性を追求し続けてきた黒田の究極の白磁を、ぜひ堪能してほしい。

開催概要

  • 会期

    2019.01.122019.04.09
  • 会場

  • 観覧料金

    1~3月=大人1000円(900円)、高・大学生500円(400円)
    4月=大人1200円(1100円)、高・大学生800円(700円)

    ※中学生以下無料
    ※( )内は20名様以上の団体割引

    詳細は公式サイトへ

  • 主催

    ヴァンジ彫刻庭園美術館
  • 休館日

    水曜日

  • 開館時間

    10:00〜16:30 ※2~3月は17:00まで ※4月は18:00まで ※入館は閉館の30分前まで
  • お問い合わせ

  • カレンダーへ登録

直前の記事

春をおもう―東洋と西洋、それぞれの春―

冷たい冬のさなか、慎ましやかに梅や椿が花開くと、雪に覆われた静寂な世界から、しだいに色彩が広がり、活気あふれる豊かな季節へと変化していく。春へと季節が移りゆくさまを、画家たちは細やかにみつめ、多くの絵画に描いてきた。春の

続きを読む

最新一覧

美術展一覧へ戻る