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和語表記による和様刊本の源流

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武蔵野美術大学造形研究センター研究プロジェクト「日本近世における文字印刷文化の総合的研究」は、2014年度に文部科学省より「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の採択を受け、本年はその完成年度を迎える。本研究プロジェクトは5年間にわたり、わが国の文字印刷文化の歴史を見つめ直すために、様々な研究を進めてきた。本展では、その成果を広く公開し、近世日本の木版印刷による書物の数々を紹介する。
近世日本の刊本は、これまで書誌学的方法を中心に研究されてきた。本研究プロジェクトでは、それらを造形的視点から捉え直すことにより、日本の造本デザイン史に「和様刊本」の美を位置づけることを目的としている。明治以降、西洋から金属による近代活版印刷術がもたらされるまで、わが国における印刷物の多くは木材を使用した古活字版と木版整版が主流だった。これまで、近世の刊本が造本デザインの視点から紹介される機会は限られていたが、そこには、木版印刷による柔らかな印圧を基調とした多様な美のかたちが存在していた。 本展では、漢字、平仮名、片仮名の字形と表記の関係を検証するとともに、料紙、印刷、製本等、書物を構成する各要素の考察を通して、和語表記による「和様刊本」の美の世界を紹介する。

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