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開館30周年記念 ザ・ベスト・セレクション

名古屋市美術館は今年の4月に開館30周年を迎えまた。美術品の収集は、開館に向けて準備を進めていた1983年に始まり、現在その総数は6,278点に達している。この約35年間の収集活動を振り返ると、いくつかの興味深いエピソードに行き当たる。開館に向けて準備を進めていた1985年、東京と愛知で開催されていた「モディリアーニ展」には、海外から《おさげ髪の少女》が出品されていた。同年11月に、この作品が入手できるかもしれないという情報を得て交渉を進め、1986年の年末に、開館を控える当館の目玉として購入。また、現在渋谷駅に設置されている、岡本太郎の壁画《明日の神話》の下絵がメキシコに残されているとの知らせを受けたのは1999年。この下絵は現地での調査、応急処置を経て日本に輸送され、2000年8月に関係者のご厚意によ同館に寄贈された。
ほとんどの美術館が作品の収集方針を定めていますが、同館の方針はすべて、地元ゆかりの作家と結びついている。稲沢出身でパリの風景を50年以上描き続けた荻須高徳。青年期をメキシコで過ごし、戦中、戦後は瀬戸を拠点に活動した北川民次。刈谷出身の河原温、名古屋出身の荒川修作、桑山忠明はニューヨークに渡り、現代美術の分野で世界的な評価を得た。近年は『老人力』や『超芸術トマソン』の著者としても知られる、名古屋ゆかりの現代美術家、赤瀬川原平の評価も高まっている。こうした作家たちの活躍にちなんで、同館は「エコール・ド・パリ」、「メキシコ・ルネサンス」、「現代の美術」という3つの領域と、「郷土の美術」に焦点を絞って収集を続けている。とりわけ同館の個性を決定づけているのが「メキシコ・ルネサンス」で、メキシコの近代美術を532点も収蔵している美術館は国内にない。人間の生と死、愛をテーマに神秘的な絵画を描き続けたメキシコの女性画家、フリーダ・カーロの作品は、日本の美術館の中では唯一同館だけが所蔵している。
開館30周年を契機に、個性の強い同館のコレクションの魅力をあらためて多くの皆様に知っていただきたく、同館を代表する名作や知られざる傑作を一堂に展示する。また、収集や保存にまつわる学芸員の調査研究や、作家や作品にまつわる資料などもあわせて紹介。本展覧会を通じて、同館のコレクションへの愛着を深めていただければ幸いである。

開催概要

  • 会期

    2018.10.062018.11.25
  • 会場

  • 観覧料金

    一般700円、高大生600円、中学生以下無料
    団体一般500円、高大生400円

    ※団体割引料金は20名以上に適用
    ※身体等に障害のある方は、手帳の提示により本人と付添者2名まで当日料金の半額
    ※「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で団体料金が適用
    ※名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用して来館された方は100円割引
    ※いずれも他の割引との併用はできません

    詳細は公式サイトへ

  • 主催

    名古屋市美術館、中日新聞社
  • 休館日

    月曜日(祝日の場合は直後の平日)

  • 開館時間

    09:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで ※祝日を除く金曜日は20:00まで
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