東京都

鍋島と古九谷―意匠の系譜―展

古九谷様式の時代にあたる17世紀中期の佐賀・有田では、成形や絵付けなどの技術革新がんだ。そして生み出されたのは、大胆な配色と構図の色絵や、より鮮やかな発色となった染付、土型を駆使した薄造りの変形小皿など、器形や装飾、意匠も斬新な伊万里焼だった。しかし、17世紀後半に入ると、有田では次第に海外輸出に主眼を置くようになって様式が変化。むしろ、その気風を受け継いだのは、伊万里焼から分かれるようにして始まった、伊万里・大川内山にて焼造される鍋島焼だった。佐賀鍋島藩による徳川将軍家への献上のために創出され、幕閣や大名などへの贈答品としても用いられたという鍋島焼は、有田から集められた優秀な職人たちによって製作され、高い品格と卓越した技術によって、現代においても日本磁器の最高峰と名高いやきものである。ただし、鍋島焼に用いられている成形や絵付けの技術、そして意匠は17世紀中期の有田に始まったものも多く、当時の技術革新を無くして、鍋島焼は成立しなかったと言っても過言ではないだろう。鍋島焼と古九谷様式をはじめとした17世紀中期の伊万里焼、約80点によって繰り広げられる、美の競演を堪能してほしい。

開催概要

  • 会期

    2018.10.052018.12.22
  • 会場

  • 観覧料金

    一般1000円、高大生700円、小中生400円

    詳細は公式サイトへ

  • 主催

    戸栗美術館
  • 休館日

    月曜日(月祝の場合開館、翌日休館)

    ※毎月第4月曜はフリートークデーとして開館

  • 開館時間

    10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
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