東京都

横山操展〜アトリエより〜

1920(大正9)年、新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)に生まれた横山操は、高等小学校卒業後14歳で上京し、文京区にあった図案社などで働きながら画家としての道を少しずつ歩きはじめる。しかし20歳で召集、中国各地を転戦してのちはシベリアに抑留され、復員は1950(昭和25)年、ほぼ10年後だった。その後は川端龍子の青龍社を中心に、自らの生きる「今」を力強い大画面の日本画で描くと同時に、故郷の山並みや夕景を独自の叙情性で表現してきた。
復員の翌年結婚し、1952(昭和27)年には長女を授かり、品川区大井庚塚町(現・大井七丁目)、世田谷区松原町(現・松原)と移り住みながら、1959(昭和34)年三鷹市大沢に自宅とアトリエを建てる。その際に過去の作品の大半を焼却したのは、どのような理由からか覚悟からか、それに応えるように以後ますます目を見張る活躍をすることになった。
1966(昭和41)年には多摩美術大学日本画科教授に就任し、後進の指導にも情熱を注ぐようになる。が、1971(昭和46)年4月、脳卒中で倒れ右半身不随となり、利き腕の右手が使えなくなってしまう。しかし制作に向かう姿勢は止むことなく、リハビリに徹し、11月には絵筆を左手に持ち替えて再び歩みはじめる。そして、≪むさし乃≫など静謐な画面を何点か描くと、1973(昭和48)年3月、再び脳卒中に倒れ、4月1日、帰らぬ人となった。
三鷹市美術ギャラリーでは、1993(平成5)年10月の開館記念展で横山操を取り上げた。≪網≫≪川≫、そして≪十勝岳≫といった数メートルにおよぶ大画面の代表作を展示し、没後20年を記念するものだった。今回、開館25周年を記念し再び横山操を取り上げるのは、昨年操夫人の基子氏が亡くなり、アトリエの調査に入らせていただいたのがきっかけになった。今まで未陳であった作品など、開館記念展とはまた異なる操の横顔を見せられるのではないかと企画した次第である。一見小品が主体ながら、そこにもまぎれもない横山操の姿がある。

開催概要

  • 会期

    2018.08.042018.10.14
  • 会場

  • 観覧料金

    会員480円、一般600円、65歳以上・学生(大・高)300円

    ※中学生以下および障害者手帳等をお持ちの方は無料

    詳細は公式サイトへ

  • 主催

    三鷹市美術ギャラリー・公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
  • 休館日

    月曜日(9/17、9/24、10/8は開館)、9/18(火)、9/25(火)、10/9(火)

  • 開館時間

    10:00〜20:00 ※入館は閉館の30分前まで
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