青森県

未完の庭、満ちる動き

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人は暮らしの中で、会社や学校あるいは国など何らかのコミュニティに属し、人種、性別、言語、政治、思想など様々なものを、意識的にも無意識的にも分類し、ルールや秩序を見出し、大きな枠組みとして捉える傾向がある。一つの個としては儚い生物である人間にとって、それらの枠は不動の存在に見え、ある時は拠り所となり、ある時は足かせともなる。しかし反対に、その大きな枠の内部に目を向けると、その実、内部は常に動き続け、その時々で枠が規定するものが変化していることに気付く。そして内部の動きに気付くと、動かないと思い込んでいるその枠自体も動き続けていることが見え始め、あやふやな輪郭を持ち始める。
アーティストはその作品制作の過程において、自分が身を置く環境をどう捉えるか、目の前のものをいかに見るか、自問しながら制作する。もしくは芸術というもの自体が、その定義を常に問い続けることで存在してきたものとも言える。そうやって生まれる作品は、私達があると思い込む枠を取り払ったり、時には新たな枠を作ってみせて、私達が世界を見つめる視点を変換させる力を持つ。
本展では、秩序やルール、構造などの枠組みとその内部、それらの動と不動に着目。目の前の世界や既存の定義に問いを持ち制作を続ける国内外のアーティスト4組が青森で滞在制作した作品を紹介する。

開催概要

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うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より―

本展は、埼玉県在住の木原眞人氏が所蔵する近代日本画コレクション「木原文庫」の魅力を紹介する展覧会。木原氏は、少年期より近世・近代の文学に親しみ、職を得た後に、この時代の文学者の書跡や資料を収集し始めた。やがて日本画の線描

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