東京都

杉浦邦恵 うつくしい実験/ニューヨークとの50年

公式サイト

杉浦邦恵は1963年、20歳の時に単身渡米し、シカゴ・アート・インスティテュートで写真と出会う。留学当初、写真を専攻する学生は杉浦をのぞいて殆どおらず、美術学校では絵画や彫刻がまだ主流という時代だった。しかし彼女は、表現としての写真の可能性にいちはやく注目し、実験的な手法によって制作をおこなっていく。魚眼レンズによる画像の歪み効果の使用や、人物と風景のモンタージュ、ソラリゼーション、モノクロとカラー・ネガの併用など、制作のプロセスを重視した表現形式を作家は最初期から模索してきた。
1967年ニューヨークに拠点を移した杉浦は、写真の伝統や因習を破ろうとする試みを本格的にすすめていく。アクリル絵の具やカンヴァスを作品制作に取り入れるなど、写真と絵画を融合させる手法を展開し、ポップアートを始めとする60年代以降のアメリカのアート・シーンを背景にその渦中に身をおきながら、杉浦の表現形式は洗練され続けていった。いっぽう、写真は光によって描かれるメディアである、という根源的な視点に立ち、伝統的なフォトグラムの手法をもとに、植物、動物、人間へとモチーフを発展させながら、独自の様式を生み出していく。本展ではその50年を超える足跡をたどるとともに、杉浦の表現の先駆性と独自の世界観をとらえ、作品自体の魅力に迫る。

開催概要

  • 会期

    2018.07.242018.09.24
  • 会場

    東京都写真美術館
    http://topmuseum.jp/
    目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • 観覧料金

    一般=900円、学生=800円、中高生・65歳以上=700円

    ※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
    ※第3水曜日は65歳以上無料
    ※7月26日(木)- 8月31日(金)の木・金18:00-21:00は学生・中高生無料(一般・65歳以上は団体料金)
    ※各種割引の併用はできません

    詳細は公式サイトへ

  • 主催

    公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
  • 休館日

    月曜日(9月17日、24日は開館)、9月18日

  • 開館時間

    10:00〜18:00 ※木・金曜は20:00まで。ただし7月26日(木)~8月31日(金)の木・金は21:00まで ※入館は閉館の30分前まで 
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