東京都

内藤正敏 異界出現

本展は異色の写真家・内藤正敏の50年を超える軌跡をたどり紹介する。作家は60年代の初期作品において、化学反応で生まれる現象を接写して生命の起源や宇宙の生成の姿を捉えた。その後、山形県・湯殿山麓での即身仏との出会いをきっかけに、60年代後半から80年代にかけて、主に東北地方で民間信仰の現場に取材した〈婆バクハツ!〉〈遠野物語〉など刺激的な写真シリーズを次々と発表。また作家は自らの写真に触発された民俗学研究も手がけ、東北と江戸・東京、科学と宗教といった異質なテーマを交差させ、日本文化の隠された思想体系を発見する研究論文をこれまでに多数発表してきた。90年代以降は、そうした研究と自身の想像力を融合させ、修験道の霊山における空間思想を解読するシリーズ〈神々の異界〉を手がけている。「モノの本質を幻視できる呪具」である写真と、見えない世界を視るための「もう一つのカメラ」である民俗学を手段として、現世の向こう側に幻のように浮かび上がる「異界」を発見する人、内藤正敏。そのヴィジョンは、今日の私たちに大きな戦慄と深い洞察を与えてくれるはずだ。本展は主な写真シリーズを通して、その50年を超える足跡をたどるとともに、その表現に通底する独自の世界観、生命観をとらえていく。

開催概要

  • 会期

    2018.05.122018.07.16
  • 会場

    東京都写真美術館
    http://topmuseum.jp/
    目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • 観覧料金

    一般700円
    学生600円
    中高生・65歳以上500円

    ※小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料

  • 主催

    東京都写真美術館、毎日新聞社
  • 休館日

    月曜日(ただし、7月16日は開館)

  • 開館時間

    10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで※木・金曜は20:00まで
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