京都府

トランクの中の日本~戦争、平和、そして佛教~

1945年、若き米軍兵士ジョー・オダネルは、ヒロシマ、ナガサキなど、焦土の日本を個人のカメラによって撮影しました。帰国後、彼は戦争の忌まわしい記憶とともに300枚のネガをトランクの中に入れ、封印したのだった。
「生きてゆくために、すべてを忘れてしまいたかった」
しかし、43年後、世界各地で絶え間なく続く紛争やテロ、そして再び核兵器による戦争が繰り返されようとする中、
「あの体験を語り伝えなければならない。」
と決意し、トランクを開けたのだ。
2018年の元旦、欧州から届いたニュースが大きく報道された。
「ローマ法王フランシスコが、ナガサキ原爆投下の被害者の姿をとらえた1945年の写真をカードに印刷して配布するよう指示を出していることが1日までにわかった。カードの裏には、法王の要請により「戦争が生み出したもの」という言葉が記されている。」CNN
2015年、京都佛立ミュージアムは「終戦70年特別展示 トランクの中の日本〜戦争、平和、そして仏教〜」を開催。この企画展は大きな反響を呼び、縁あって天正遣欧使節顕彰会がローマ法王へ送る品々の中に同企画展のリーフレットと冊子「トランクの中の日本」を入れてくださった。元旦の法王の指示はこの時のご縁によるものかもしれない。
いま、この写真の持つ力と影響力に再び光が当たっている。
京都佛立ミュージアムは重ねて平和への祈りを込め、
「トランクの中の日本〜戦争、平和、そして仏教〜」を開催する。
オダネル氏の心の変遷を追体験しながら少年の写真の前にたたずみ、考えていただきたい。
そして、宗教の違いを越えたところにある、仏教が放つ平和への希望を感じていただきたいと思う。

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