静岡県

須田悦弘 ミテクレマチス

須田悦弘は、本物と見間違えるほどに精巧な花や草木の彫刻作品をインスタレーションと呼ばれる展示方法で発表し、国内にとどまらず海外でも高い評価を受けている気鋭の美術作家。独学で木彫の技術を身につけた須田は、薄い花びらや葉、細い蔓などを朴の木から繊細に彫りおこして彩色し、さまざまな植物を制作してきた。たった一輪の花や小さな雑草の作品が置かれることで、空間全体の見え方が大きく変わり、私たちに新鮮な驚きをもたらす須田の作品は、見ることそのものの意味を静かに問いかけているようだ。
美術館に併設されたクレマチスガーデンでは、約250品種2,000株以上のクレマチスが1年を通じて咲き、季節ごとに庭園を彩る。クレマチスもまた、作家にとって尽きることのない魅力をもつ花であり、本展ではクレマチスを中心とする最新作が多数展示される。園芸品種としての歴史や、造形的な美しさへの関心から、対象を深く観察し作られる須田のクレマチスは、美に対する私たちの感性を刺激してやまない。古来より人々が自然に魅せられ、愛でてきたこと、そして文化を育み、芸術作品を享受してきたこと、植物への洞察と考証から生み出される須田の作品は、それらについて自然とアートの重なる場所で、新たな視点を提示してくれることだろう。美術館と庭園に咲き誇るクレマチスの競演を、ぜひご堪能してほしい。

開催概要

  • 会期

    2018.04.222018.10.30
  • 会場

  • 観覧料金

    大人=1,200円(1,100円)、高・大学生=800円(700円)、中学生以下無料
    ※( )内は20名様以上の団体割引

    詳細は公式サイトまで

  • 主催

    ヴァンジ彫刻庭園美術館
  • 休館日

    水曜日 ※5月2日(水)、8月15日(水)は開館

  • 開館時間

    10:00〜18:00 9・10月 10:00–17:00  ※入館は閉館の30分前まで
  • お問い合わせ

  • カレンダーへ登録

直前の記事

no image

太陽の塔への道

2018年3月、ついに太陽の塔が再生を果たした。 半世紀ぶりに胎内が修復され、常設展示施設に生まれ変わったのだ。 この機会をとらえ、前回の企画展では、岡本太郎がプロデューサーとして大阪万博に参画した1967年から塔内再生

続きを読む

最新一覧

美術展一覧へ戻る