栃木県

ひそやかな別天地-伊藤若冲《菜蟲譜》と江戸から近代の「絵の本」-

伊藤若冲《菜蟲譜》は「巻物」すなわち「本」の形式をとる絵画。大阪の知人が若冲を「厚くもてなした」ことを契機に描かれた。若冲の代表作である「動植綵絵」が空間を荘厳する目的で描かれたのに対し、晩年の代表作のひとつである本作は、卓上や小さな部屋で、一人または少人数で鑑賞することを想定して描かれたプライヴェートな性格の強い作品といえる。今回の展覧会では、巻物や画帖・版本など、「本」の姿とる絵画作品を展示し、その「見る人との距離が近い」という点に注目する。右から左へ広げるに従い物語や名所が現れる「画巻/絵巻」、浮世絵師が物語を描いた躍動感あふれる「読本挿絵」(版本)、外国の珍しい動物を描いた「博物図譜」(版本)、海外の戦争の様子や地理を図解した「新聞挿絵」(版本)、江戸から近代にかけて流行した画家・文人による小品をアルバム状に仕立てた「画帖」などを展示。近年あらたに収蔵した吉澤兵左家文書の古典籍をはじめ、初公開作品も多く予定している。※伊藤若冲《菜蟲譜》は6/2~24のみ展示(前半部分6/2~13、後半部分6/14~24)

開催概要

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特別展「芹沢銈介 暮らしに活きるデザイン」

同館は東北福祉大学付属の美術館として1989年に開館した。館収蔵の芹沢銈介作品や世界各国の工芸品コレクションは、年数回開催する展覧会を通して、学内のみならず一般にも広く公開している。 芹沢銈介(1895~1984)は、沖

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