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    タータン 伝統と革新のデザイン(岩手展)

    日本でも人気が高く、世代を超えて愛されている普遍的なデザイン、タータン。ファッションに限らず、日用雑貨や室内装飾等、あらゆるところで目にする一方、その定義や歴史などが紹介される機会は多くなかった。 タータンの起源は、中央ヨーロッパに住んでいたとされるケルト人にまでさかのぼる。スコットランドの北西部、ハイランド地方に定住したケルト人は、タータンと呼ばれる織物を日常着として用いていた。そこからタータンは、英国の歴史の中で特異な運命をたどり、18世紀にはハイランドの男性に対して着用が禁止される。しかし、ハイランド文化復興の動きによって数十年後にその禁令が解かれると、スコットランドを象徴する文化としてタータンが再び脚光を浴びるようになった。 また、タータンは身に着けることによりその人の出自や所属を示すようになった、世界でも珍しい織物。スコットランドの由緒ある氏族が身につけるクラン・タータン、地域に関わるディストリクト・タータン、王族のロイヤル・タータン等、いくつかに分類されるそのデザインは、スコットランド・タータン登記所に現在8,000種類以上も登録されている。 本展では、これまで日本ではあまり目にすることがなかったタータン生地約110点により、その多彩で洗練されたデザインを楽しむことができる。このほか、19世紀に活躍した諷刺画家ジョン・ケイの版画、現在活躍中のファッション・デザイナーによる服、日本とタータンの関わりを示す資料等約160点を通じて、その歴史や社会的、文化的背景を紹介し、様々な視点からタータンが持つ意味や魅力をさぐる。

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